1/11(木)開催「第8回ホロス2050未来会議/REMIXING」まであと2日となりました
1/11(木)開催予定の「第8回ホロス2050未来会議/REMIXING」まであと2日となりました(チケットのご購入はこちら→ https://holos2050-1708.peatix.com/ )。スペシャルゲストとしてご登壇いただくstudio-L代表の山崎亮さんは、コミュニティ・デザインの第一人者のひとりです。著書の『縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望』(PHP新書)では、縮小する日本社会を「縮充」へと導く唯一の解は「参加」であるとして、様々な分野で実践されてきた「参加」による「縮充」事例を取り上げています。当日は、「リミックス」によって、いかに日本を「縮充」へと導くか、様々な具体例とともにご紹介いただき、みなさんと一緒にディスカッションしてきたいと思います。ご関心のある方は、ぜひご参加ください。
■studio-L プロジェクト紹介
http://www.studio-l.org/project/
■『縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望』(山崎亮著・PHP新書)
http://amzn.to/2D8AXnz
●序 章:なぜいま「参加の時代」なのか
●第1章:コミュニティデザインと﹁参加﹂は表裏一体だ ――僕が「参加」に強く惹かれる理由
●第2章:国に頼り切るという時代の終わり ――まちづくりにおける「参加」の潮流
●第3章:「苦情」や「抵抗」から「自主運営」へ ――政治・行政における「参加」の潮流
●第4章:「楽しい消費者運動」が環境を改善する ――環境分野における「参加」の潮流
●第5章:オープンソースと「共有型経済」の胎動 ――情報分野における「参加」の潮流
●第6章:「共創」が社会に新しい価値をもたらす ――商業分野における「参加」の潮流
●第7章:「参加型アート」の勢いはとまらない ――芸術分野における「参加」の潮流
●第8章:真の「福祉社会」の実現をめざして ――医療・福祉分野における「参加」の潮流
●第9章:主体性を育む「アクティブラーニング」 ――教育分野における「参加」の潮流
●終 章:「縮充する日本」の未来図を描こう
NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ「“根拠なき不安”を越えて」 がこれまでになく面白かった理由
1月1日に放送されたNHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP「“根拠なき不安”を越えて」 が、これまでになく面白い討論番組に仕上がっていました。
理由は、「第5回ホロス2050未来会議/ACCESSING」にゲストとして登壇いただいたGIFTED AGENT河崎純真さん(http://holos2050.jp/2017/11/24/1705_summary/)がミレニアム世代の若者の代表のひとりとして参加していて、次々と鋭い発言を連発していたからでした。
テーマは、昨年5月に公開され話題となった経済産業省次官・若手プロジェクトの「不安な個人、立ちすくむ国家」をもとに「“根拠なき不安”を越えて」 と題し、「不安」「絶望」「希望」の三部構成になっていたのですが、その中で、河崎さんの「不安の理由は孤独にある」「正しいものって何があるんですか?」「ルールにないことをやる」「ルール作ったっていいじゃないですか」「通貨も国家も全部幻想」「(自分は)良い社会を作りたいだけなんです」といった発言が光りつつ、残念ながら、ほとんど誰もついていけていない感じが、今の日本、今の若い世代の現状を見事に映し出していました。
取り上げられた発言数、発言時間からいっても、付けられたテロップの多さからいっても、ある意味、河崎さんの独壇場になっていたと言っても過言ではないでしょう。
それに比べると経済学者の安田洋祐氏は、冒頭、いきなり司会の古市憲寿氏から「あなたはエリートなんで“根拠なき不安”なんてないでしょう」といじられ、それに対して「僕にだって不安はあります。子育てとか健康とか…」と「おいおいやっぱりエリートじゃないか」発言をしたり、「この人、要するにゲーム理論でしか世の中見ていないのね」発言を繰り返していましたし、メディア史研究者の大澤聡氏も、「(不安には)社会的な不安と存在論的な不安がある」「昔からよくある図式」と言いつつ、「ダラダラ生きてく」という結論しか導けないなど、色々知識はあるけど、所詮、実社会経験の乏しい学者さんだよね、という印象しか残せませんでした。
そして、いつもマウンティング・ポジション・トークが得意な国際政治学者の三浦瑠麗氏は、「ねじ伏せるの好きじゃないけど」との発言をテロップにされる形でいじられ、結局、いつもの「国家・国防第一主義」のドグマから抜けられず、河崎さんの「ブロックチェーンのアルゴリズムによって実現される世界像」「国家は数万になる」「要するに国家が中央集権化してきたのってこの150年ぐらいの世界像であってれからの世界像は分散化してくる」という認識にはついていけていませんでした。
ただ、それぞれの参加者が、自らの蛸壺から抜け出て、自分をさらけ出しつつ、自由に発言し、対話を続けていく、という番組を元旦そうそう放送できる日本というのは、まだ平和だなぁと思いました。
もしかしたら、来年、再来年、こうした放送ができなくなる日本になっているかもしれない。そういう漠然とした不安がよぎらなかったでもない「ニッポンのジレンマ」トーク番組でした。
1/11(木)第8回 ホロス2050未来会議「さようならシリコンバレー新ビジネス/REMIXING」開催
2018年1月11日(木)19:00より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、第8回 ホロス2050 未来会議「第8章 さようならシリコンバレー新ビジネス/REMIXING(リミックスしていく)」を開催します。ゲストに、日本初のeビジネス共同実験サイト「サイバービジネスパーク」を立ち上げ、インターネット・ビジネス・コンサルタントとして数多くの実績を上げてこられたD4DR代表の藤元健太郎さんと、「人と人とがつながる仕組みをデザインする」をコンセプトに、日本各地で空間デザイン、地域コミュニティデザインを手がけてこられたstudio-L代表、コミュニティデザイナーの山崎亮さんをゲストにお迎えして、「REMIXING(リミックスしていく)」とはどういうことなのかを深掘りしていきます。ディスカッション・テーマは、「成長はリミックスから生まれる」です。ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第8章 REMIXING」で、経済学者ポール・ローマーの言葉として述べている「本当の持続的な経済成長は新しい資源から生まれるのではなく、すでに存在する資源を再編成することでその価値が上がり、それで達成される」とはどういうことなのか、様々な具体例を通じて検証し、いわゆる時価総額第一主義のマネー・ゲーム的なシリコンバレー型ビジネスに代わって、既存の資源をリミックス(再編成)することでその価値を上げ、持続可能な未来社会を目指すリミックス型ビジネスとはどういうものなのか、参加者の皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。
2/14(木)藤村厚夫さん、竹下隆一郎さんをゲストに迎えFILTERINGをテーマに「ホロス2050未来会議」開催
12/14(木)「第7回ホロス2050未来会議/FILTERING」開催 フィルタリングはネット上の問題だけじゃない
「第6回ホロス2050未来会議/SHARING」の映像サマリーを公開しました
12/14(水)ハフィントンポスト編集長の竹下さん、SmartNews藤村さん登壇「ホロス2050未来会議/FILTERING」開催
12/14(水)19:00より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において開催予定の「第7回 ホロス2050 第7章 情報過多時代の人生論/FILTERING〜最も重要になるのはフィルタリングやパーソナライズの新しい方法である〜」の告知を開始しました。「フィルタリング・テクノロジー、パーソナライジング・テクノロジー最前線」についてディスカッションします。ご興味のある方は、ぜひこの機会にご参加ください。
チケットのご購入はこちら↓
https://holos2050-1707.peatix.com/
ホロス2050 未来会議⑦
第7章 情報過多時代の人生論/FILTERING
〜最も重要になるのはフィルタリングやパーソナライズの新しい方法である〜
2017年12月14日(木)19:00より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、第7回 ホロス2050 未来会議「 第7章 情報過多時代の人生論/FILTERING(フィルターしていく)」を開催します。ゲストにアスキー(当時)で『netPC』『アスキーNT』の編集長を歴任し、現在はスマートニュース株式会社執行役員としてメディア事業開発を担当している藤村厚夫さんと、朝日新聞社でR&Dや新規事業開発に携り、現在は『ハフィントンポスト日本版』編集長の竹下隆一郎さんをお迎えして、「FILTERING(フィルターしていく)」とはどういうことなのかを深堀りしていきます。ディスカッション・テーマは、「最も重要になるのはフィルタリングやパーソナライズの新しい方法である」です。ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第7章 FILTERING」で述べている「広大な万物のライブラリーは、狭く限られたわれわれの消費習慣をはるかに凌駕していく。こうした広野を旅するには道案内が必要だ」「リアルタイムでフィルターをフィルタリングするようなシステムが必要」「新しいものでもっとも重要になるのは、フィルタリングやパーソナライズの新しい方法であり、それがわれわれをより自分らしくするのだ」等々の言葉を手掛かりに、文字どおり爆発的な勢いで情報が溢れ、フェイクやヘイトが蔓延し、ノイズが多すぎて機能不全を起こしているインターネットの現状を改善するには、どのようなフィルタリング技術、パーソナライズ技術が必要なのか、過去の履歴から「過剰適合」した情報ばかりが集まり、居心地のいい情報ばかりに囲まれてしまう、いわゆるフィルターバブルの問題はどう解決すればいいのか、情報過多時代、私たちはいかに生くべきかといったことについて参加者の皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。