「『あの日ジョブズは』出版記念講演〜没10年「世界を変えた男」を振り返る」開催報告
あの日ジョブズは | 片山 恭一, 小平 尚典 |本 | 通販 | Amazon
)を上梓した著者の片山恭一さん、小平尚典さん、そして、アップル関係でたくさんの著書をお書きになってきた林信行さん、大谷和利さんとともに、「世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ」(NHKスペシャル)についてさまざまな角度からディスカッションしました。加えて、リード大学時代、ジョブズの友人となり、一緒にインド旅行をし、Apple I、Apple II、Macintosh開発に多大な貢献をしたダニエル・コトケさんがサプライズ・ゲストとして参加し、在りし日のジョブズを偲びました。取り上げたテーマは、「ジョブズとジョン・レノンの共通点」「ヒッピーカルチャーからパーソナルコンピュータへ」「「Think Different」の光と影」「2人の先駆者(ダグラス・エンゲルバートラスとアラン・ケイ)からジョブズが継承したもの」「ジョブズが「知的自転車」と言ったことに対して、アラン・ケイが「補助輪付き自転車」と皮肉ったことの意味」「アラン・ケイが1972年に著した「A Personal Computer for Children of All Ages(すべての年齢の「子供心」を持った人々のためのパーソナルコンピュータ)の未だ古びない未来ビジョン」など。最後に、ジョブズは、①どのように世界を変えたのか? ②何故、世界を変えることができたのか? ③私たちはどのようにジョブズを継承していったらいいのか?④今、一番未来の人たちに伝えたいメッセージは何か?といったことについて語り合いました。この10年、日本の衰退ぶりは目を覆うばかりです。この8月にはついに日本企業全体の時価総額がGAFAを下回りました。一体なぜ、日本はかくも情けない国になってしまったのか? その答えは極めてシンプルです。ジョブズは、日本の禅、伝統文化、職人芸の素晴らしさを発見し、生涯を通じて、その精神をアップルの製品・サービスに生かそうとしました。ジョブズの遺言といっていい「The Intersection of Technology and Liberal Arts(テクノロジーと藝術の交差点)」を理解する鍵はそこにあります。一方、我々日本人は、どれだけ自分たちの古き良き伝統文化をないがしろにしてきたか? ジョブズが自らの理想であるとして、生涯最も愛したのは川瀬巴水をはじめとする日本の新版画でした。ジョブズとアップルが起こした「奇跡」の意味を少しでも理解したいと思うのであれば、10/2〜12/6まで新宿SONPO美術館で開催されている「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」(https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/kawasehasui/
)に足を運び、しばしその静謐な時間に浸ってみるといいでしょう。10/3(日)「『あの日ジョブズは』出版記念講演〜没10年「世界を変えた男」を振り返る」開催
9/26(日)「Global Digicon Salon 014 NFTはアーティストの救世主となるか?」開催
8/16(月)マスメディアからソーシャルメディアへ〜個人史で振り返る激動の半世紀
日本時間(JST)で2021年8月16日(月)20:00〜22:00、米国西海岸時間(UTC)で2021年8月16日(月)04:00〜06:00、第13回めとなる 「グローバル・デジコンサロン 013」を開催します(いつもと異なり月曜日の午後8時からとなりますので、ご注意ください)。
お申し込みは、こちらから(参加費無料です)↓
https://global-digicon-salon-013.peatix.com/
テーマは「マスメディアからソーシャルメディアへ〜個人史で振り返る激動の半世紀」です。この半世紀は、人類史上まれにみる激動の時期でした。一日一日の変化は僅かなため、なかなかその事実に気づきにくいのですが、たとえば、前回の東京オリンピックが開催された1964年のころ、メディアの主役は新聞でした。そして、この「東京オリンピック1964」を契機に、多くの人々がテレビを購入し、以来、マスメディアの主役は、新聞からテレビへと大きく変わっていったのです。では、今回、コロナ禍によって1年延期され、2021年に開催された「東京オリンピック2020」の場合はどうでしょうか? 今や、新聞やテレビでその速報を知るという人は、ほとんどいなくなりました。メディアの主役はスマートフォンとなり、いつでもどこでもスマートフォンを持ち歩き、頻繁にチェックするソーシャルメディア上で速報を知るという人が圧倒的大多数となったのです。こうしたマスメディアからソーシャルメディアへといった劇的なパダライムシフトを引き起こしたものは何でしょうか? いうまでもなくパーソナルコンピュータ、インターネット、スマートフォンといった一連の革新的な情報技術がもたらした、いわゆる「IT革命」です。今回の「Global Digicon Salon 013」では、つねにこの「IT革命」の最前線で活躍してきたKanda News Network Inc.代表の神田敏晶さんと、そうした神田さんの生き方をよく知るデジタルハリウッド大学教授の橋本大也さんとともに、「神田さんの個人史で振り返る激動の半世紀」についてディスカッションしていきます。そして、ソーシャルメディアがさらに大きく発展しようとしている中、我々ひとりひとりはどうこの新しいメディアに関わっていったらいいのかということについて考えていきたいと思います。
7/25(日)創造力あふれる人材育成をめざして〜ADE報告
明日4/25(日) 「グローバル・デジコンサロン 010 Croquet & AR 〜 ライブ・コラボレーション時代のARコンテンツ開発」開催
いよいよ明日、日本時間で2021年4月25日(日)10:00〜12:00、米国西海岸時間で2021年4月24日(土)18:00〜20:00から第10回めとなる 「グローバル・デジコンサロン 010 Croquet & AR 〜 ライブ・コラボレーション時代のARコンテンツ開発」を開催します。
お申し込みは、こちらから(参加無料です)↓
https://global-digicon-salon-010.peatix.com/
Croquet(クロケー)は、「パーソナルコンピュータの父」Alan Kayや、SmallTalk開発者Dan Ingallsも関わる、5G以降の次世代インターネット・インフラ・アーキテクチャで、将来的には遠隔医療、たとえばロボット支援手術da Vinciを使った遠隔手術すら可能にする先進テクノロジーです。先々月(2021年2月)に開催した「Global Digicon Salon 008 Croquet〜5G・ARライブ・コラボレーションの新世界」では、参加者が実際に日本で初めて「オンライン上でコラボレーションできる空間」を体験しました。YouTubeで公開中の当日の記録映像( https://youtu.be/gMZX4JnRaRk )も大変大きな反響を呼んでいます。
今回は、このCroquet環境の中で最もわかりやすく、かつ、本格的に「世界を変える」テクノロジーであるAR(拡張現実)について、現状はどうなっているのか、コンテンツ開発はどうすればいいか、どのようなデバイスでどう体験するようになるのか、といったことについてディスカッションします。