ジョブズ&アップル研究会 第1期③ ジョブズの構想に大きな影響を与えたアラン・ケイのDynabook Concept 開催

8月22日(土)10:00〜12:00、「ジョブズ&アップル研究会 by Zoom 第1期③〜ジョブズの構想に大きな影響を与えたアラン・ケイDynabook Concept〜」を開催します。お申込み、および第1期生(2020年8月期生)、第2期生(2020年9月期生)のお申し込みはこちらです。↓
今回は、第1期生最後の講義なので、「コロナ禍の今だからこそ学びたい!」というテーマの核心に迫ります。すなわち、「Think Different(発想を変える)」は、私たちが直面する世界的な大混乱と、未来社会のシステム設計にどう生かせるかということです。そこで問題解決の鍵を握っているのが、アラン・ケイの「コミュニケーション・アンプリファイア(コミュニケーション増幅装置)」という考え方です。
アラン・ケイで重要なキーワードは3つです。
1つは、「The best way to predict the future is to invent it.(未来を予測する一番いい方法は自らそれを創ることである)」。「パーソナルコンピュータの父」アラン・ケイだから言える言葉です。これは最も有名な言葉ですね。
2つめは、「Dynabook Concept(ダイナブック・コンセプト)」。アラン・ケイが1972年に発表した論文「A Persona Computer for Children of All Ages」の中で描いたイラストを見てください。これが未来のパーソナルコンピュータの姿です。すでにタブレットの形をしています。そして、ジョブズはこの「Dynabook ConceptにインスパイアされてiPhone/iPadを開発しました。
そして、3つめが「Communication Amplifier(コミュニケーション増幅装置)」です。MacintoshiPhone/iPadも、みんなコミュニケーションを増幅する装置として設計され、それがものすごいパワーを発揮しているから、世界が大きく変わったわけです。コロナ禍の今、私たちは、インターネットをどうコミュニケーションを増幅する装置として設計すればいいか、それが問われているわけです。
ベーシックインカム」も「仮想通貨」も「5G」も「IoT」も「ロボット」も、この「CAS(コミュニケーション・アンプリファイア・システム)」とセットで導入しなければ、うまく機能しないでしょう。成否を決めるポイントは、「可視化」「共感」をどうこのCASの中に盛り込んでいくか? にあります。第2期以降は、このCASに基づくアフター・コロナの未来社会の設計について、さらに深掘りし、具体化していきます。

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