1968年は「暴力革命かIT革命か?」が問われた革命の年でした!

12/10(月)インターネット商用化25周年&ダグラス・エンゲルバートThe DEMO 50周年「IT25・50」シンポジウム(https://it2550.peatix.com/)まであと12日となりました。
【エピソード②】<1968年は「暴力革命かIT革命か?」が問われた革命の年でした!>
1968年は、革命の年であり、「暴力革命かIT革命か?」が問われた年でした。
1月には、チェコプラハの春、そして日本では東大闘争が始まりました。2月には、ベトナム戦争ハミの虐殺。成田空港阻止三里塚集会。3月には、後にベトナム反戦運動の象徴となったソンミ村虐殺事件が起こります。4月には、公民権運動のシンボル、キング牧師が暗殺され、日大紛争のきっかけとなった日本大学の20億円使途不明金が発覚。5月には、フランスで五月革命が勃発。10月には、国際反戦デーで新宿駅を学生が占拠。12月には、収拾がつかなくなった中国の文化大革命に対して、「人民日報」が「知識青年は農民から再教育を受けなければならない」という毛沢東の指示を報じ、都市部の学生、1600万人を農村に追放、強制的に農業に従事させる上山下郷運動が始まりました。
象徴的なのは、8月にビートルズが「レボリューション」をリリースしたことです。
12月9日、グラス・エンゲルバートは、こうした騒然とした世相の中で「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)/The DEMO(ザ・デモ)」を行ったのです。
あれから50年。結局、世界を革命したのは、暴力革命ではなく、IT革命だったわけです。ダグラス・エンゲルバートは、「A research center for augmenting human intellect(人間の知性を高めるための研究の中核)」という表題で、マウスやビットマップディスプレイ、ウインドウといったGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を世界で初めて公開。それまで、専門家しか扱えなかったコンピュータを、普通の人々が使える突破口を切り開きました。とはいえ、「augmenting human intellect(人間の知性を高める)」という本来の目的は、まだまた達成されていません。IT革命誕生50周年を迎える今年、私たちは、ダグラス・エンゲルバートの意思をどう受け継いで、どう発展させていったらいいか、が問われているわけです。「我こそは」と思わん方は、ぜひ、ぜひ、ご参集ください。
http://it2550.net/news/181129_episode_02_revolution_year/

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ダグラス・エンゲルバートのザ・デモ、②プラハの春、③キング牧師、④ビートルズ「レボリューション」、⑤文化大革命

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