2/23(金)「未来予測と事業創造2020-2050~押し寄せる構造的大変化をどう解析し、どうサバイバルするか?~」講演します

明日、2/23(金)13:30〜16:30、新社会システム総合研究所主催のセミナーで、「未来予測と事業創造2020-2050~押し寄せる構造的大変化をどう解析し、どうサバイバルするか?~」( http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_18086.html )というテーマで講演をします。
インターネットがもたらした構造的大変化を「ピラミッド型社会から水平分散ネットワーク型社会へ」というパラダイムシフトとしてとらえるとともに、そもそも「ビジネスとは何か?」「マネーとは何か?」「組織とは何か?」という問題を、「同期社会システム論」という観点から分析します。
私たち人類は、「同期」することによって、あたかも一個の生命体であるかのような集団活動をするようになった猿であるという考え方。それが「同期システム社会論」です。
たとえば、古代国家が必ず祭政一致国家である理由は何か? 祭りで神輿を担ぐ理由は何か? 私たちが、オリンピックやスポーツ、コンサートといった現代の祭典に感動し、血がさわぐ理由は何か? 優れた映画やドラマに感動し、ゲームに熱中する理由は何か? そいて、若者たちが「AKB48」や「よさこいソーラン」に熱中する理由は何か? それは、私たち人類が「同期することに喜びを感じる猿」だからであり、魔女狩りファシズム、特攻精神の高揚といった人類史の負の側面もまた、この文脈によってはじめて理解することができるのです。
人類は、ほぼ1万年前に文字とマネー(両者はほぼ同時に成立しています)を発明し、農耕牧畜を始めて以来、より大きな集団を形成するようになりました。そして、この大きな集団を維持・発展させるために法律と命令で動くピラミッド型社会を形成し、国家にせよ企業にせよ、このピラミッド型社会の優劣を競うことが「正義」であり「ミッション」であるとしてきました。
しかし、インターネットがもたらした構造的大変化は、この常識を根本からひっくり返します。なぜなら、「社会」とは「コミュニケーション・システム」であり、この「コミュニケーション・システム」のインフラが、ピラミッド型組織よりもはるかに効率的にコミュニケーションできる水平分散ネットワーク型組織の形成を地球規模で可能にしたからです。
私たちが「ビジネス」と呼んでいるもの、「マネー」と呼んでいるもの、そして「組織」と呼んでいるもの、それらはすべて「社会」という「コミュニケーション・システム」の一要素であり、優れたコミュニケーションを実現するものが、いい仕事と呼ばれ、経済を活性化し、いい組織を実現します。
したがって、水平分散化の流れの中で、よりよいコミュニケーションを実現するにはどうすればいいか、どのようなコミュニケーション・デザインをすればいいか、そこに全精力を傾け、優れたコミュニケーション・デザイン、サービス設計ができる主体になれるかどうか、そこに未来への突破口があるということができます。
セミナーでは、こうしたテーマについて、具体例を挙げながら掘り下げていきます。
 
SSKセミナー「未来予測と事業創造2020-2050~押し寄せる構造的大変化をどう解析し、どうサバイバルするか?~」
■日時:2018年 2月23日(金) 午後1時30分~午後4時30分
■会場:AP新橋虎ノ門
 
.今起きている構造的大変化は、複合的に解析しなければ見えてこない
2.ピラミッド型社会から水平分散ネットワーク型社会へ
3.500年前のIT革命、グーテンベルクの印刷革命から何を学ぶか?
4.ピラミッドの誕生はピラミッド型社会の誕生でもあった
5.人工知能/IoT/ブロックチェーン/共感経済…最先端キーワードが意味するもの
6.2020年から2050年にかけての未来社会を予測する
7.「ビジネスとは何か?」「マネーとは何か?」「組織とは何か?」を徹底的に問い直す
8.自社ビジネスを「構造的大変化」に具体的にどう適応させ、事業創造するか?

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