「ITday Japan 2019〜IT監視社会か? IT市民社会か? それが問題だ〜」3つの提案

12/9(月)、御茶ノ水デジタルハリウッド大学にて開催したダグラス・エンゲルバートThe Demo 51周年記念「ITday Japan 2019〜IT監視社会か? IT市民社会か? それが問題だ〜」のプレゼンテーションを公開しました。
http://itday.net/news/191209_itday_success/
私たちは今、IT革命の渦中にあり、「IT監視社会」に向かうのか、「 IT市民社会」に向かうのか、その分岐点に立っています。では、どうすればいいか?
3つの提案をさせていただきました。
①システム思考
自然界の一部である「人間社会」のような複雑な事象は、AIを活用して「システム思考」で分析し、問題解決する必要があります。その一例として、「人間社会」をコミュニケーション(情流・人流・物流・金流)をアンプリファイ(増幅する)システムとして捉え、同期に着目することで、「経済活性化と持続可能性が両立する未来社会」のシステム設計を目指す「コミュニケーション・アンプリファイア・システム(CAS)」理論を紹介しました。
②WWWを再発明する
現在の世界的な混迷の背景には、ITの未熟さ、とりわけWWWの未熟さがあると考えられます。断片的な情報しか扱えず、フェイク、ヘイトの温床となっている現行のチラシ型WWWに代わって、人々の知識活動を支援するブック型WWWを開発することが、今急務です。
③パーソナルインターネット革命
1984年、MacintoshはCM「1984」とともに登場し、「The Computer for the Rest of Us(専門家ではない一般の人々のためのコンピュータ)」を実現しました。
2019年、「ITday Japan 2019」は、「The Internet for the Rest of Us(専門家ではない一般の人々のためのインターネット)」を実現する開発プロジェクトを立ち上げることによって、一般市民による「IT市民社会」の創造を目指します。

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