チコちゃんに眉毛(表情コミュニケーション)の大切さを教わる

6/21(金)NHK「チコちゃんに叱られる〜おじいちゃんの眉毛が長いのは(ドンドン)抜けるのを忘れちゃうから」は、最近の「チコちゃん」シリーズの中でも突出して面白かった。
「おじいちゃんの眉毛が長い」という普段何気なく見過ごしている事実から、「眉毛はヒト独自」「チンパンジーにもゴリラにも眉毛はない」「言葉がない時代のコミュニケーションツールとして眉毛が発達した」というように、あっという間に人類700万年の歴史の核心に迫る展開。
つまり、人類は言語コミュニケーションを発達させるはるか前から、何百万年にわたって、表情によるコミュニケーションを発達させてきたサルなのだということ。そして、それはコラボレーションすることによって生存確率を上げる方向へ進化したサルだからということ。
これって、まさに未来教育がまず取り入れるべきカリキュラムじゃないですかね?
小学生のうちから、「ねぇねぇ、眉毛って何故あると思う?」というお題を出して、子どもたちが言葉だけではなく、(眉毛を駆使して)表情でコミュニケーションすることの大切さに気づくよう促す。そして、子どもたちが自然と、表情で自分の思いを伝えたり、相手の表情を読むことの大切さを習得していけるようにする。
これまでの学校教育がガン無視してきた「演劇」こそ、未来教育の必須基礎科目になるべきだし、タブレットだのAIだの言う前に、豊かな表情コミュニケーションができる子どもを育てるべきだってことなんじゃないでしょうか?
人類がネオテニー幼形成熟)によって「裸のサル」に進化していった理由のひとつが、ここにあるかもしれない。
少なくとも顔に関していえば、微妙な表情を伝えるためには、全体的に毛をなくして、代わりに眉毛(そして睫毛も?)だけは発達させる、というほうが理にかなっている。
「顔」は、コミュニケーションのためにあるわけなので、もっと上手に駆使すべきだし、それも、単に表面をとりつくろうだけじゃなく、内面も磨くことが大切。
うーん、深い。

ちなみに、おじいちゃんの眉毛が長いのは、眉毛のサイクルが短いため、毛をつくる細胞が疲れてしまういわゆる老化現象であるとのこと。

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