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『<インターネット>の次に来るもの』を翻訳した服部桂さんの「生前葬」講演

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2016年9月20日(月)19:00より、御茶ノ水デジタルハリウッド大学院で、「第193回 御茶ノ水デジコンサロン<インターネット>の次に来るもの」を開催しました。講師は、ケヴィン・ケリーの最新話題作『<インターネット>の次に来るもの』 を翻訳した服部桂さん。
服部さんは、1978年に朝日新聞に入社し、87年から2年間、米MITメディアラボの客員研究員を経て、「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長を歴任。
講演は、戦後の情報化の歴史を自身の歴史とケビンの歴史を重ねて振り返る形で進んでいきました。
1957年にソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功したいわゆるスプートニク・ショックが米国に大きな衝撃を与え、ARPA、NASAが発足した。 1969年、アポロ11号が月着陸した年にインターネットのルーツ、ARPAネットがスタートした。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」 は、1960年代が夢見た21世紀だった。1968年、『ホールアースカタログ』創刊号の表紙を飾った宇宙に浮かぶ地球の写真には、冷戦で東西が激しく対立する中、宇宙から国境を否定するメッセージが込められていた。反戦公民権運動、ヒッピー、サイケデリックのムーブメントの流れの中でパーソナルコンピュータが誕生した。
そうした形で情報化が進む中、服部さんはVR、インターネット、ウェアラブルなど、新しいトレンドをいち早く紹介。ヒッピー上がりのケヴィンも同時期、 『WIRED』創刊編集長をはじめ、情報化の歴史の中で本家、米国を代表するオピニオン・リーダーとして大活躍。服部さんと交流を深めていきました。
『<インターネット>の次に来るもの』は、デジタル社会がどういう力学で展開しているのかを、12の動詞(1.BECOMING、 2.COGNIFYING、3.FLOWING、4.SCREENING、5.ACCESSING、6.SHARING、7.FILTERING、 8.REMIXING、9.INTERACTING、10.TRACKING、11.QUESTIONING、12.BEGINING)で解説。
<インターネット>の歴史を振り返れば、「まだ遅くない」「いまここですぐに始めるのがベストだ」ということが分かる。
服部さんは最後に、<インターネット>の未来は、「逆コペルニクス的転回」「私の回りをあらゆるサービスが回っているように見えるようにしてくれるも の」「近代から中世へ戻ること」と考えるとわかりやすいのではないか、ジョブズが「Stay hungry, stay foolish」で言ったように「自分の“本能”と“直感”を頼りに進め」ということではないか、と結びました。

自ら「生前葬」というくらい、気迫の籠った、自らの生涯を振り返る講演となりました。

二次会は、新御茶ノ水ビルの「山葵(わさび)」。心配された台風の直撃もなく、楽しい会話に花を咲かせることができました。

■『<インターネット>の次に来るもの』
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■デジコンサロン

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