「第2回ホロス2050未来会議」サマリー映像
2017年6月2日(金)19:00から、御茶ノ水デジタルハリウッド大学にて、元Google 米国本社 副社長兼 Google Japan 代表取締役社長の村上憲郎さんと、 東京大学大学院情報学環教授 兼 ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一さんをスペシャルゲストとしてお招きして、第2回ホロス2050未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING~どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?!~」を開催しました。
こちらが、そのサマリー映像です。
【概要】
・服部桂
最初に発起人の服部桂が、『<インターネット>の次に来るもの』の「第2章 COGNIFYING」の要点(IQはひとつの尺度ではない、産業革命が力学的なパワー革命であったのに対して、インダストリー4.0は知的パワーの革命である)やキーワード(Artificial Smartness、Alien Intelligences)、ケヴィンが「 COGNIFYING」造語に至るエピソードなどの紹介をしました。
・村上憲郎
次いで、村上憲郎氏が登壇。
『2001年宇宙の旅』に出会って火炎瓶工学から人工知能へと研究対象を変更。し、以来、あれよあれよとGoogle日本代表へと登りつめるまでの「ツキの村上」サクセス・ストーリー。続いて、「ウェアラブルからインプランタブル、サイボーグへ」「BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)」「脳に電極を差してエグゾスケルトン(外骨格)へ指令を伝えていく」「スマートグリッド」「アンドロイドへの2つの道」「バトラーサービス」「ドイツのインダストリー4.0」「ユニバーサル・ベーシックインカム」といった超最先端のお話がありました。
・暦本純一
次いで、暦本純一氏が登壇。
まずは、「 卒論、修論はVAXで書いた」とVAXの思い出話。続いて、マルチタッチをA社に先駆けて研究していたこと。そして、Androidでマルチタッチが使えるのは自分がA社との特許訴訟に勝ったことが大きいと当時の映像を紹介。AlphaGoがイ・セドル、柯潔(かけつ)両棋士に勝ったが、AlphaGoと人間がペアを組んだダブルスが面白かった。2045年に人工知能が人間の知能を超え、人間の仕事を奪う=シンギュラリティという解釈は間違いである。東京大学ヒューマンオーグメンテーション学、Brainstorm、、JackIn Head、JackIn/JackOut、IoA(Internet of Abilities、チョコレート理論、そしてマズローの欲求階層の頂点、自己実現の欲求を超える自己承認欲求といったお話がありました。
・パネルディスカッション
司会の服部桂より、ディスカッションの論点の説明があり、「①AIとは何か?」「②AIの現状と問題点」「③AIによって人間はどうなるのか?」という3つの論点が提示され、発起人の高木利弘が加わって4人で議論を繰り広げました。
高木は「ディスカッション・テーマ」の図で「人工知能は40億年の生命史のごく一部」「生命・社会・ITは全て同期で成り立っている」「仕事・お金・社会はデザインし直せる」といった論を展開。
それに対して服部桂は、「どうしても今やっていることが来年二倍になるとかそう考えがちで、質的な大きな変化を理解する方法論が今はない。未来というのは、実は生命の根源的なものを顕在化していくことなのかもしれない」とコメント。最後に、村上氏は「自分は原始仏教徒。色・受・想・行・識の五蘊は非我であるとお釈迦様が言っている。だから、我々はArtificial Intelligenceと同じ」と述べ、暦本氏は「粘菌や蟻やミツバチといったスーパーオーガニズムなど人間以外のAIはたくさんあって、AIが出てくるまではヒューマンが一番上という考えが強かったが、AlphaGoが出てきて、新しい知性をハックする楽しさみたいなものが出てきた。敵じゃなくて仲間なんだという考えが大事なんじゃないか」と結んだ。
【アーカイブ映像】
この「第2回ホロス2050未来会議」を収録したアーカイブ映像(1時間46分)をご覧になりたい方は、ホロス2050個人会員/法人会員にご加入ください。
個人会員
年会費 50,000円(Peatix)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
法人会員員
年会費 108.000円(消費税込み) 2名まで(Peatixまたは申込書によりお申込みください)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
※「ホロス2050」では、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』の12のキーワードで予言した様々な未来技術を、実験プロジェクトという形で実現していきたいと考えています。こうした「ホロス2050」の趣旨に賛同し、応援したい、一緒に活動していきたいと思われる方は、個人会員/法人会員のお申込みをしてください。
【次回の予告】
第3回ホロス2050未来会議「第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING~ページからストリーミングへの4段階~」は、『BuzzFeed』編集長の古田大輔さんと漫画家の鈴木みそさんをゲストにお迎えして、7/18(火)19:30よりデジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催します。
次回は、直前まで会場で授業がある関係で、いつもより30分遅く19:30からのスタートとなります。終了時間は21:30。ディスカッション終了後、皆さんとの交流を深められるように懇親会(軽食&ドリンク付)も開催いたします。
お申込みは、こちら→http://holos2050-1703.peatix.com/
お問合せ:
ご不明な点などありましたら、ホロス2050公式サイト(http://holos2050.jp/ask/)よりお問合せください。
6/2(金)「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」開催
ホロス2050 未来会議②
第2章 人工知能の現在/COGNIFYING
どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?
2017年6月2日(金)19:00より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、第2回ホロス2050 未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING(認知化していく)」を開催します。ディスカッション・テーマは、「どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?」です。ゲストに元Google 米国本社 副社長兼 Google Japan 代表取締役社長の村上憲郎さんと、 東京大学大学院情報学環教授 兼 ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一さんをお迎えして、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第2章 COGNIFYING(認知化していく)で述べている「ロボットのおかげで、われわれはもっと人間らしい仕事に集中できる」という言葉を手掛かりに、人工知能の発達とロボット化の進展によって、ますます多くの人々が失業し、貧富の差が広がっていってしまうのかどうか、そして、どうすれば貧富の格差を是正し、多くの人々が「非人間的な仕事」から解放され、「本当に大切な仕事」に集中できる未来社会を創っていくことができるのか、参加者の皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。
村上憲郎
2003年、Google 米国本社 副社長兼 Google Japan 代表取締役社長としてGoogleに入社。2009年に名誉会長に就任。2011年に村上憲郎事務所を開設。東京工業大学学長アドヴァイザリボード委員。大阪工業大学客員教授。会津大学参与。
暦本純一
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府総合分析情報学コース教授。株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 インタラクションラボラトリー室長。ヒューマンコンピュータインタラクション(人間とコンピュータ、あるいはコンピュータに象徴される人工物や人工環境とのより快適な関係)を研究している。
服部桂
ジャーナリスト、翻訳者。1978年に朝日新聞に入社。米MITメディアラボ客員研究員、科学部を経て、『ASAHIパソコン』副編集長、『PASO編集長』などを歴任。『<インターネット>の次に来るもの』他、翻訳書、著書多数。「ホロス2050」発起人のひとり。
高木利弘
株式会社クリエイシオン代表取締役。1986年、日本で最初のMacintosh専門誌『MACワールド日本版』を創刊。1987年、『MACLIFE』を創刊。代表的な著書には、『The History of Jobs & Apple』『ジョブズ伝説』などがある。「ホロス2050」発起人のひとり。
日時:
2017年6月2日(金)19:00~20:30(受付開始 18:30)20:30〜21:30 懇親会
場所:
御茶ノ水 デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス 3F(アクセス)
料金:
一般
前売り 4,000円(Peatix) 当日 4,500円(受付)
学生
前売り 1,000円(Peatix) 当日 1,500円(受付)
個人会員
年会費 50,000円(Peatix)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
法人会員
年会費 108.000円(消費税込み) 2名まで(Peatixまたは申込書によりお申込みください)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
※「ホロス2050」では、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』の12のキーワードで予言した様々な未来技術を、実験プロジェクトという形で実現していきたいと考えています。こうした「ホロス2050」の趣旨に賛同し、応援したい、一緒に活動していきたいと思われる方は、個人会員/法人会員のお申込みをしてください。
お問合せ:
「第1回ホロス2050未来会議」サマリー映像
2017年5月11日(木)、押井守監督と若林恵『WIRED』日本版編集長をスペシャルゲストにお招きして第1回ホロス2050未来会議「第1章 ホロス2050とは?/BECOMING〜世界はもはや「1984」の世界に突入している!〜」を、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスの大ホールで開催しました。
こちらが、そのサマリー映像です。
【概要】
・服部桂
最初に、発起人の服部桂が「ホロス2050」の活動概要について説明しました。
「ホロス」とは、米国『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーがその著書『<インターネット>の次に来るもの』(NHK出版)の中で「やがて地球全体が、全人類の集合的知能と全マシンの集合的行動が結び付いたもの”=ホロス(Holos)になる未来がやってくるだろう」と予言した「未来社会」のことである。「ホロス2050」は、この「ホロス」が2050年に一体どうなっているのかを予測し、よりよい未来社会を創るにはどうしたらいいかを皆で考えていこうというプロジェクトで、同書の12章の構成に合わせて、ほぼ月に1回、年12回のペースで未来会議を開催していく予定である。未来予測は、いつでも大きな勘違い、的外れに終わるが、「ホロス2050」では、トップダウンに大きな未来予測をするのではなく、本書のフィルターを通じて、将来、私たちの生活や生き方がどう変わっていくのか、ボトムアップで考えていきたい。未来を考えるとはどういうことか、それを考えていきたい。
・押井守
次いで、押井守氏が登壇。
未来を考えるという話は自分にふさわしくないと思い断ろうかと思ったが、未来を考えるとはどういうことなのか、それを考えるということならできると思い講演を引き受けた。未来には色がついている。素晴らしいとか、明るいとか。時代も文化、文明もどんどん高度に複雑に進化していく、といった未来信仰、科学信仰がある。しかし、高度に複雑に進化していくことと、幸せは別のことである。人間だけが、自分の置かれている世界について考えることができ、未来とか過去とかを弄ぶことができる。動物には未来も過去もない。人間はなぜ未来を考えるようになったのか、そのことを考えることからしか未来を考えることはできない。
・若林恵
次いで、若林恵氏が登壇。
自分自身の人生は、幼少期が人生の絶頂で、あとは下る一方である。『WIRED』の標語は「未来はすでにここにある」というもので、今、当たり前だと思っていることについて、本当にそれでいいのかどうかを考えることが、未来を考えるということではないか。
・高木利弘
そして、発起人の高木利弘が、「第1章 ホロス2050とは?/BECOMING」のディスカッション・テーマ「世界はもはや「1984」の世界に突入している!」について、一枚の図をもとに解説しました。
第1章には、「過去30年、予想もつかないほどの大きな変化があった。これからの30年、予想もつかないほどの大きな変化が起きるであろう。インターネットはまだ始まりの始まりに過ぎない。いまここで始めるのがベストである」といったことが書かれている。この趣旨をモチーフに、現在を基点に過去30年の歴史と未来30年の歴史を「◯」と「△」で理解することができないか、といった話をしました。
「◯」は「インターネット」、「△」は「ピラミッド」を表している。「インターネット」は、無数の網の目が地球全体を覆っているようなもので、中央を介することなく、水平分散的なコミュニケーションができるようになっている。「インターネット」が登場するまで、人類は有史以来、ずうっとピラミッド型の社会を形成してきた。軍隊、大企業、官僚、学校、マスメディア、そして近代国家そのものがピラミッド型構造をしているのは、大きな集団が号令一下、一斉に何かを行うのに最も適しているのがこのピラミッド型のコミュニケーション構造だからである。ピラミッド型社会は、基本的に命令社会である。大型コンピュータのように、ピラミッドの頂点にいる一握りのエリートたちだけが考え、あとは命令に従って動く手足となれ、という仕組みになっている。
こうした人類の歴史に、大きなパラダイムシフトをもたらしたのが、パーソナルコンピュータの誕生であった。1984年、有名な「1984」のCMとともに世界初のパーソナルコンピュータ、Macintoshが誕生した。
Macintoshは、ジョージ・オーウェルが小説「1984」で予測した暗黒の未来社会、ビッグブラザーが人々を洗脳し、完全にコントロールするピラミッド型の管理社会から人々を解放するものとして誕生した。続いて、1994年に商用インターネットが誕生し、2007年にスマートフォンが誕生。コンピュータの専門家ではない一般の人々が、コンピュータとインターネットのパワーを手にすることができるようになっていった。
パーソナルコンピュータ、インターネットが登場しておよそ30年。この間、マスメディアの衰退が象徴しているように、「△」はどんどん衰退し、「◯」がどんどん大きくなっていった。
こうして「◯」と「△」が拮抗し、既に人々のコミュニケーション・インフラとなっている「◯」の上で、「△」がグラグラと揺れている。そうした現象が、今、世界中で起きていると考えられるのではないか?
ケヴィン・ケリーは「ボトムアップの力が世界をひっくり返す」と書いているが、「専門家/エリート」中心の社会から、「一般人/アマチュア」中心の社会へ、「命令」で動く社会から「会話」で動く社会へと、社会全体が大きく移行しつつある。
この先30年。「◯」がもっと大きくなってゆき、「△」がもっと小さくなっていくという予測が成り立つが、もしかしたら、「△」の頂点にいる「専門家/エリート」たちによって、さらに強固な「△」が形成される未来社会=ディストピアがやってくるのかもしれない。
・押井守
この説明に対して、押井氏は、相当わかりやすい話だと思う。ただひとつ、意地の悪いツッコミを入れると、軍隊は確かにピラミッドだった、将来の戦争で、指揮命令系統がピラミッドだとやばい、というところからインターネットが誕生した。実はインターネットを作ったのは軍隊だった。近代国家は確かにピラミッドだが、人類はずうっと昔から国家のようなものを作ってやってきた。5%の人間がいたからこそ、文化も文明も発達してきたともいえる。人類が、皆で平等に話し合うというのではなく、ピラミッドを作ってやってきたのは何故か、それを問う必要がある。そして、ジョブズは確かに世界を変えたが、どう変えたかを問うことが大切だ。
・若林恵
若林氏は、今年のサウス・バイ・サウスウエストは、自分にとっては面白かった。何が面白かったかというと、シリコンバレー的な「テクノロジーが世界をよくしていくんだ」みたいな楽観主義があったが、その結果出てきたのがトランプかよ、という議論。「ネットにおける女性の問題」「ネットにおけるイスラムの問題」などたくさんのテーマがあったが、「IS・ネオナチとソーシャルメディア」とか「AIとファシズム」など、かなり暗黒なパネルも多かく、大声で怒鳴りあったりしていた。ただ、皆が参加して議論しながら未来を創っていく感じを見ることができて、それが面白かった。
・服部桂
服部は、このふたりを呼んで本当によかった、見事に「明るい未来」論を否定していただいた。ケヴィン・ケリーは、『THE INEVITABLE(避けられないもの)』という原題をつけたが、大事なことは避けられるか避けられないかではなくて、自分で選べるかどうかということだ。Macの話が出てきたが、1960年代、大型コンピュータが三角形の支配のために使われ、ベトナムの爆撃のシミュレーションに使われたりしていたが、そうじゃないんじゃないか、と言った人たちがいた。若者たちがコンピュータに選ばれ、ベトナムに送られて生きていけるかどうかわからないという恐怖に怯えていた時に、コンピュータはパーソナルじゃなければいけないと言ったアラン・ケイのような人がいた。自分で自分の運命を決めるんだと、そのためにテクノロジーは使われるべきではないか。
・高木利弘
そして高木が、ちょうど今、「バベルの塔」の絵が来日しているが、「バベルの塔」は、人類が神に挑戦するような高い塔を建てようとしたので、神によって互いに話している言葉が通じないようにさせられ、会話が成立しないことによって失敗に終わるという寓話である。今、インターネットによって、コミュニケーションの量は飛躍的に増えたが、ヘイトやフェイクに満ち溢れ、会話が成立しているとはいえない、混乱状況にある。(「△」が一万年の歴史を持っているのに対して、「◯」はたかだか30年。ケヴィン・ケリーが言うように「始まりの始まり」にあるにすぎない。)人類は今、「◯か△か×か」その選択を迫られていると考えられるのではないか? いかにして会話を成立させるか、そこに問題解決の鍵があるのではないか? と言ってディスカッションを結ぼうとしたところ、押井氏が、もう一言だけ言いたい。
・押井守
昔、ラジオが登場したとき、ブレヒトという劇作家が、ラジオで何ができるかを考える前にラジオが生まれた、みんなラジオで何をしたらいいか分からなかった。初めてラジオが有効に機能したのは、政治宣伝であった。ナチスであり、米国でもフランクリン・ルーズベルト大統領が「炉端談話」という番組で、定期的に国民に語りかけた。インターネットが出てきたときに思い出したのは、そのことだった。新しい技術が出てきたときに、まず考えなければいけないのは、人間とのギャップである、といった「もう一言」をいくつも続けた後、未来会議は終了。参加者は、「押井ワールド」を堪能したのでした。
【アーカイブ映像】
この「第1回ホロス2050未来会議」のを収録したアーカイブ映像(1時間39分)をご覧になりたい方は、ホロス2050個人会員/法人会員にご加入ください。
個人会員
年会費 50,000円(Peatix)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
法人会員員
年会費 108.000円(消費税込み) 2名まで(Peatixまたは申込書によりお申込みください)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
※「ホロス2050」では、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』の12のキーワードで予言した様々な未来技術を、実験プロジェクトという形で実現していきたいと考えています。こうした「ホロス2050」の趣旨に賛同し、応援したい、一緒に活動していきたいと思われる方は、個人会員/法人会員のお申込みをしてください。
【次回の予告】
第2回ホロス2050未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING〜どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?〜」は、6/2(金)19:00より、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催します。
次回は、第1回の反省をふまえ、開催時間を1時間延長して19:00〜21:30までとし、ディスカッションに十分時間が取れるようにするとともに、ディスカッション終了後、参加者の皆さんの交流を深められるように懇親会(軽食&ドリンク付)も開催いたします。
お申込みは、こちら→http://holos2050-1702-2.peatix.com/
お問合せ:
ご不明な点などありましたら、ホロス2050公式サイト(http://holos2050.jp/ask/)よりお問合せください。
本日いよいよ「第1回ホロス2050未来会議」開催!
5/11(木)押井守さん若林恵さんを招いて「第1章 ホロス2050とは?」開催
ホロス2050 未来会議 ①
第1章 ホロス2050とは?/BECOMING
世界はもはや「1984」の世界に突入している!
2017年5月11日(木)19:00より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、ホロス2050 未来会議「第1章 ホロス2050とは?/BECOMING(なっていく)」を開催します。ディスカッション・テーマは、「世界はもはや「1984」の世界に突入している!」です。ゲストに映画監督の押井守さん、『WIRED』日本版編集長の若林恵さんをお迎えして、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第1章 BECOMING(なっていく)で述べている「ディストピアは無法地帯というよりも息が詰まる官僚主義が支配している」という言葉を手掛かりに、この30年のインターネット発達史が何故このような現実、いわゆる「ポスト・トゥルース」の時代、「1984」(ジョージ・オーウェル)を地でいくような世界的な国家主義の台頭と上からの管理社会化の流れもたらしたのか、そして、次の30年はどうなっていくのか、我々はどうすれば明るい未来社会を築いていくことができるのかといったことについて、参加者の皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。
押井守
映画監督、ゲームクリエーター。1995年公開の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は米ビルボード誌ビデオ週間売上1位を記録。2017年、 スカーレット・ヨハンソン主演『ゴースト・イン・ザ・シェル』リメイク版が製作され、日本では4月7日に公開された。
若林 恵
『WIRED』日本版 編集長。平凡社「月刊太陽」編集部を経て2000年に独立。フリー編集者として、『Esquire日本版』、『BRUTUS』、『GQ JAPAN』などカルチャー雑誌で記事の編集、執筆に携わる。2012年1月より現職。
服部桂
ジャーナリスト、翻訳者。1978年に朝日新聞に入社。米MITメディアラボ客員研究員、科学部を経て、『ASAHIパソコン』副編集長、『PASO編集長』などを歴任。『<インターネット>の次に来るもの』他、翻訳書、著書多数。「ホロス2050」発起人のひとり。
高木利弘
株式会社クリエイシオン代表取締役。1986年、日本で最初のMacintosh専門誌『MACワールド日本版』を創刊。1987年、『MACLIFE』を創刊。代表的な著書には、『The History of Jobs & Apple』『ジョブズ伝説』などがある。「ホロス2050」発起人のひとり。
日時:
2017年5月11日(木)19:00~20:30(受付開始 18:15)
場所:
御茶ノ水 デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス 3F(アクセス)
料金:
一般
前売り 4,000円(Peatix) 当日 4,500円(受付)
学生
前売り 1,000円(Peatix) 当日 1,500円(受付)
個人会員
年会費 50,000円(Peatix)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
法人会員
年会費 100.000円 2名まで(Peatixまたは申込書によりお申込みください)
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
※「ホロス2050」では、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』の12のキーワードで予言した様々な未来技術を、実験プロジェクトという形で実現していきたいと考えています。こうした「ホロス2050」の趣旨に賛同し、応援したい、一緒に活動していきたいと思われる方は、個人会員/法人会員のお申込みをしてください。
お問合せ:
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ホロス2050とは?
「ホロス2050」は、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』(服部桂 訳/NHK出版)の中で予測した未来社会「ホロス」が2050年にどうなっているかを皆で予測し、皆で一緒によりよい未来社会を創造していこうという「未来・予測・創造・プロジェクト」です。2017年5月より月1、2回のペースで年12回、「ケヴィン・ケリーの12章」と題した未来会議を開催していきます。ケヴィン・ケリーをはじめ国内外のヴィジョナリーを招聘し、その知見を共有しながら、「ホロス」実現に向けたミッションをひとつひとつ具体化していきます。
テーマは「2050年のホロスはディストピアか? ユートピアか?」
参加者の皆さんと一緒に、SF映画「ホロス2050」共同製作の実現を目指します。
■未来会議「ケヴィン・ケリーの12章」
第1章 ホロス2050とは?/BECOMING(なっていく) 2017.5.11開催
第2章 人工知能の現在/COGNIFYING(認知化していく) 2017.6.2開催
第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING(流れていく)
第4章 グーテンベルクの終焉/SCREENING(画面で読んでいく)
第5章 所有権よりアクセス権/ACCESING(アクセスしていく)
第6章 ポストマネー、ポスト近代/SHARING(共有していく)
第7章 情報過多時代の人生論/FILTERING(フィルターしていく)
第8章 さよならシリコンバレー新ビジネス/REMIXING(リミックスしていく)
第9章 VRとウェアラブル/INTERACTING(インタラクションしていく)
第10章 監視社会とプライバシー/TRACKING(追跡していく)
第11章 21世紀の知の行方/QUESTIONING(疑問を生んでいく)
第12章 ホロス2050のまとめ/BEGINNING(始まっていく)
※2017年5月から月1、2回のペースで開催
発起人:服部桂、高木利弘、橋本大也 Senior Maverick:ケヴィン・ケリー
協賛:デジタルハリウッド大学・大学院
4/16(日)原宿ストリート・ファッション情報誌『FRUiTS』編集長の青木正一さん講演会
世界に原宿ファッションを知らしめた原宿ストリート・ファッション情報誌『FRUiTS』を手がけた青木正一さんとプルーストの研究者、芳野まいさんとの対談。4月16日(日)17時より青山スパイラルルームにて。
装談 015
Tokyo Fashion Dialogos #01 「記録と記憶」
2017年4月16日(日)17時開催@スパイラルルーム
Tokyo Fashion Dialogosは、マルセル・プルーストの研究で知られる芳野まい氏を案内役に、多彩なゲストとの対話を通じて、ファッションへの思考を深めていく会です。
第1回目のゲストはストリート編集室の青木正一さん。青木さんは『STREET』や『FRUiTS』といった国内外のストリートファッションを紹介する雑誌を手掛け、そのムーブメントを精彩に記録してきました。特に1996年に創刊された『FRUiTS』は、原宿に集まる若者たちのファッションにフォーカスすることで、国内外において広く注目されることに。昨年12月をもって紙媒体による月間発行を終了したというニュースは記憶に新しいところですが、その20年間の歴史において何を記録してきたのでしょうか。
まず最初に、「記録」と「記憶」を考える際の古典といわれるマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を芳野氏が紹介。それをきっかけに、2人の対話が始まります。
参加者の皆さまとも対話を重ね、知識と思考を集合的に深めていく会にしたいと思っています。Tokyo Fashion Dialogosでの知的な思考の交流を、お楽しみください。
ゲストプロフィール
青木正一(ストリート編集室/レンズ株式会社代表)
1955年、東京生まれ。1985年にロンドン、パリなど海外のストリートファッションを紹介する雑誌『STREET』を発行。同誌はファッションスナップの先駆けとなる。その後、1996年に『FRUiTS』、2004年に『TUNE』を発行し、東京の若者たちのファッションを継続的に記録している。現、ストリート編集室/レンズ株式会社代表。 http://www.street-eo.com/
案内役プロフィール
芳野まい
フランス20世紀初頭の作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を読み、フランス語・フランス文学の研究を志す。小説・映画の中のファッションについて研究。東京成徳大学経営学部 経営学科ファッションビジネスコース 准教授。 一般財団法人セゾン現代美術館 /主席研究員・理事。 NHKフランス語講座「ファッションをひもとき、時を読む」講師。
*dialogos 対話 たいわ
広義には2人以上の人物間の思考の交流をいい、広く文学的表現法として用いられるが、特に哲学では問答によって哲学的主題を追究していく形式。プラトンをはじめ、古代ギリシア・ローマ哲学で用いられ、中世、近世でも、宗教、政治、経済などの論争的思想の表現として対話形式がとられた。(「コトバンク ブリタニカ百科事典」より)
詳細
日時
2017年4月16日(日)17時~18時30分
会費
一般 前売3,000円(Peatixにて) 当日3,500円 学生 前売1,000円(Peatixにて) 当日1,500円
会場
スパイラルルーム(スパイラル9F)※スパイラル館内のエレベーターで9階までお上がりくださいませ。
東京都港区南青山5-6-23
地下鉄表参道駅 B1、B3出口すぐ
http://www.spiral.co.jp/a_map/
お申し込み先
contact@fashionstudies.org
「Tokyo Fashion Dialogos #01」への参加の旨とお名前、ご連絡先(メールアドレス)、ご所属を明記してお申し込みをお願いします。
※前売はPeatixにて承っております。前売で申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。また申込メールもあわせてお願い致します。
前売のお申し込みはこちらから
http://peatix.com/event/238912
Tokyo Fashion Dialogosは装いに関するトピックスを語る会「装談」の1シリーズです。
装談 015
主催:Fashion Studies http://fashionstudies.org/
協力:スパイラルスコレー http://spiralschole.com/
企画:篠崎友亮(Fashion Studies)