林信行さんインタビュー「“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」公開

「“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」というテーマで林信行さんにインタビューしたTalkBookがiTunes Storeで公開されました。
2007年にジョブズが発表したiPhoneが、この10年で世界をどう変えたか、そして、これからのアップルと世界がどうなっていくのだろうか、ということについて、非常に示唆的なお話をしていただきました。

1. iPhoneは人々のライフスタイルを激変させた
2. iPadで逆転したデジタルデバイド
3. iPhoneとソーシャルは偽ニュースの蔓延ももたらした
4. ジョブズがいなくなってアップルはダメになったのか?
5.「テクノロジとリベラルアーツの交差点」が意味するもの
6. AIやIoTの発達がもたらす未来は明るいのだろうか?
7. 未来を予測する一番いい方法は自ら創ること

■“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来

http://apple.co/2nsemJO

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「第197回 デジコンサロン ブロックチェーンを活用して「偏りを活かせる社会」を創る」報告

2017年2月28(火)19:00より、御茶ノ水デジタルハリウッド大学院で「第197回 デジコンサロン ブロックチェーンを活用して「偏りを活かせる社会」を創る」を開催しました。
講師は、発達障害を抱える人にプログラミング、デザインを教える学校「GIFTED AGENT」を運営する河崎純真さん。
河崎さんは、発達障害を抱える人たちも含め、皆が安心して豊かに暮らせる社会を創れるようにと、社会OSとなるZEN OSを開発。ZEN OSは、ブロックチェーンを活用した独自通貨の発行機能、通貨の送受金を含むメッセンジャー機能、コミュニティ作成・運用機能、全体的な管理・運営機能を含んでおり、誰でも簡単に無料で自分が実現したいと望む社会を創ることができる。
講演では、カルフォルニア州副知事ギャビン・ニューサムが著した『未来政府』の「今の政府は、40年前のOSで動いているコンピュータのようなものだ。遅くて、処理できる問題の範囲もせまい。」を引用し、古いOSで動いている社会を変えるのは大変、それより新しいOSで動く社会を作るところから始めたほうが早い。レイ・カーツワイルが『シンギュラリティ』で描いた2045年未来社会には、国という概念が数十万から数百万に増えている。ブロックチェーンによって、今まで中央集権的にデータを全部管理していたものが、すべて非中央集権的なものに変わっていく。アフリカ諸国など国家の信用度が低い国々、マネーや土地登記、保険といった従来、厖大なセキュリティ・コストがかかっていた分野では、圧倒的に低コストで、かつ安全性の高いブロックチェーンへどんどん移行していく。電子政府先進国エストニアでは、会計士の仕事がなくなった。ZEN OSの競合としては、エストニアのマネジメントシステムを他の国に移植しようとするCountry OSや、ブロックチェーンを使ってボーダレスな国家を作ろうとするBITNATIONがあるが、ZEN OSはもっと小規模なコミュニティ向けを目指している。現在、岩手県遠野市地域再生プログラムに活用するプロジェクトが進行中である、といったことをお話いただきました。
河崎さんは、24歳。十代のころ、高校には行かずに、エンジニアとしてスタートアップをいくつも経験。このテーマに10年、20年、50年かけて取り組んでいきたいとのこと。実に頼もしい若者がいるものだと参加者一同感じ入りました。
二次会は、いつもの「きやり」。楽しい会話に花を咲かせた後、みなさんで一緒に「集合写真」を撮りました。

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第197回デジコンサロン ブロックチェーンを活用して「偏りを活かせる社会」を創る

第197回「御茶ノ水デジコンサロン」のご案内

 

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■スピーチタイトル

ブロックチェーンを活用して「偏りを活かせる社会」を創る

 

■スピーチ概要

人は、生まれながらにして様々な偏りを持っています。身体能力の偏り、知的能力の偏り、精神的発達の偏り、趣味嗜好の偏り、価値観の偏りなど。偏っているということは、特にこの日本では悪く見られてしまうことが多々ありますが、私はこの偏りこそが人間が持つ素晴らしい特徴だと考えており、2016年6月から「偏りを活かせる社会を創る」をテーマに発達障害を抱える人にプログラミング、デザインを教える学校「GIFTED AGENT」を運営しています。「GIFTED AGENT」では、発達障害を抱える人たちの能力の偏りを、才能として一生食べていけるスキルに落とし込むための研修を提供し、研修を通して身につけた能力・技能を発揮できる信頼のおける就職先の紹介サポートを行っています。そして、彼らも含め皆が安心して豊かに暮らせる社会を創れるように、社会OSとなる「ZEN OS」の開発を行っています。「ZEN OS」は、ブロックチェーンを活用した独自通貨の発行機能や、通貨の送受金を含むメッセンジャー機能、コミュニティ作成・運用機能、全体的な管理・運営機能を含み、誰でも・簡単に・無料で自分が実現したいと望む社会を創ることができるようになっています。「ZEN OS」は今、自治体の電子政府システとして導入に向けた準備が進められています。講演では、こうした私の活動をご紹介させていただくとともに、皆さんと一緒に「偏りを活かせる社会」を創るにはどうしたらいいか、議論を深めさせていただければと思っています。

 

◎ GIFTED AGENT

http://giftedagent.com/

◎ZEN OS

http://thezenos.com/

◎GIFTED COMMONS

http://gifted.vc/

◎「ZEN OS - OPEN ZEN COMMUNITY NETWORK」スライドシェア

https://www.slideshare.net/JunKawasaki/zen-os-open-zen-community-network

 

■ゲストスピーカー

河崎 純真(かわさき じゅん)氏

 

GIFTED AGENT LLC 代表。社会起業家。1991年10月16日生まれ(24歳)。子供時代に、母親がアスペルガー症候群の診断を受け、障害者だからという理由で才能を活かすことが出来ない社会に問題意識を持つ。高校同等程度認定試験を中学卒業と同時に取得。 中学卒業後からエンジニアの知識を活かして働き始め、FXや株の自動売買システムや、物流ポータルサイトの開発運用、医療法人でのクラウド電子カルテの開発などを行う。17歳の時にTwitterの魅力に触れ、Q&AなうというリアルタイムQ&Aサービスのベンチャーに参画。18歳の時にOKWaveへ3,000万円で事業を売却。慶應義塾大学に入学後、創業メンバーのひとりとして1,800万人のユーザーを持つ「Tokyo Otaku Mode」をはじめ複数のITベンチャーの立ち上げ、事業売却、役員業務等に携わる。現在は、発達障害を抱える人にプログラミング、デザインを教える学校「GIFTED AGENT」を運営。また、誰でも社会を創れる仕組みとして「ZEN OS」の開発を行っており、「社会を変える」のではなく「社会を創ること」で「発達障害を抱えている人」の問題を解決したいと考えている。

 

■日  時 2017年2月28日(火)19:00から

 

■受付開始 18:30

 

■会  場 デジタルハリウッド大学大学院駿河台キャンパス 3F E05-06教室

東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア デジタルハリウッド

ご注意)御茶ノ水ソラシティ正面右側の入口から入ります。

 

 JR「御茶ノ水駅」(聖橋口)より徒歩1分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」直結、

 丸ノ内線御茶ノ水駅」より徒歩4分

 住所・地図などは、 http://www.dhw.co.jp/company/access/ に案内がございます。

 

■定 員 40名(定員になり次第、締め切らせていただきます)

 

■参加費 500円 (ソフトドリンク付き、懇親会は別途実費)

     参加費は当日徴収させていただきます。領収書は発行いたしません。

 

■懇親会 20:30くらいから1時間程度

 

■参加ご希望の方は、Facebookイベント告知ページ(http://bit.ly/2liohQZ)で「参加」を表明してください。その際に、懇親会場の予約の都合がありますので、できましたら、懇親会への参加・不参加についてコメント欄に書き込んでおいてください。

もしくは、メールで、dgcsalon-reg@beingdigital.com まで、下記のように、お名前・ご所属・メールアドレスを記載の上、お申し込みください。併せて、懇親会への参加予定についてもお知らせください。

 

 第197回 デジコンサロン参加希望

 

 お名前:

 ご所属:

 メールアドレス:

 懇親会 参加する・参加しない

 

※デジコンサロンでは今後、Facebookでの告知や情報交換も行ってゆきます。登録をご希望される方は、Facebookアカウントもお知らせください。

※参加ご希望のお申し込みいただいた時点で、当日参加OKです。

※参加定員に達したことにより、お申し込みをお断りさせていただく場合がございます。その場合にはその旨、返信メールにてお知らせさせていただきます。

 

※ご不明な点は、dgcsalon-reg@beingdigital.com もしくは、Facebook 高木利弘(Toshihiro Takagi) https://www.facebook.com/toshihiro.takagi までお問い合せください。

 

■主  催:デジコンサロン

■協  力:デジタルハリウッド大学大学院

 

これまでのデジコンサロンの内容はhttp://beingdigital.com/digiconsalon/

でご覧いただけます。

 

■デジコンサロンとは

デジコンサロンは1996年5月、「デジタル・テクノロジーは、私たちの未来をより良い社会にするために活用されるべきだ」という考えに基づき、デジタル社会における社会変革や新しい文化の創造について広く議論する場として活動しています。

 

<デジコンサロン世話人会>  代表幹事 高木 利弘

ラスコー展とクラナーハ展

4日、上野に行って、ラスコー展とクラナーハ展をはしごする。
今から2万年前、真っ暗な洞窟の奥深くにまで入って、ランプの明かりを頼りに600頭もの動物を描いた人々がいた、ということの驚き。なんらかの呪術的な思いを込めて描いたのだろうけど、躍動感あふれる数々の動物の姿からは、描くことそのものの喜びみたいなものがストレートに伝わってきた。
クラナーハ展では、「ヴィーナス」「ルクレツィア」「ユディット」「正義の寓話」など、クラナーハならではのエロティシズム漂う作品群の素晴らしさもさることながら、ルターが起こした宗教改革の意味を生き生きと伝える「9月聖書」の挿絵を見ることができたのが最大の収穫だった。若き日のルターの精悍な顔つき、そして革命家らしい力強い風貌のルターとそれに負けず劣らず力強い風貌の妻カタリナ・フォン・ボラ(彼女は元修道女。当時も今も、カトリックの教義では、修道士と修道女の結婚はスキャンダル以外の何物でもない)の肖像画を見ることができたのも、すごくよかった。加えて、クラナーハがデューラーと双璧をなす銅版画の名手であったこと。お互いにお互いをライバル視しつつ、技術的にはデューラーのほうが上だが、作品に漂う色気という点ではクラナーハのほうが上手で、デューラーがそれに嫉妬していたらしいこと、そして、銅版画が出版技術ともども、思想や政治的主張の拡散に大いに役立つ、当時最先端のIT(インフォメーション・テクノロジー)であったということが、ビシビシと伝わってきた。

「アップルの”hello again” 2016-2017」をiTunes Storeで公開

高木利弘・大谷和利スペシャルトーク「アップルの”hello again” 2016-2017」をiTunes Storeで公開しました。
ティム・クックが2016年秋の新製品発表会の招待状に使った”hello again”というメッセージが意味するものは何か?  2017年以降、Appleはどういう展開をしていくと考えられるのか、といったことについて意見を交わしたものです。ご関心のある方は、ぜひお聴きになってみてください。

 

1.タッチバーを搭載した新型MacBook Pro
2.新しい統合的なTVアプリケーションの発表
3.Apple Pay日本対応に始まる世界戦略
4.耐水となりカメラ機能を充実させたiPhone 7、iPhone 7 Plus
5.Apple Payが使え50m耐水となったApple Watch Series 2
6.Appleのこれから

 

高木利弘・大谷和利スペシャルトーク「アップルの”hello again” 2016-2017」

https://itunes.apple.com/jp/album/appuruno-hello-again-2016/id1187265022

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林信行氏講演「第196回 デジコンサロン “iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」開催

 2016年12月15日(木)19:00より、御茶ノ水デジタルハリウッド大学院で、「第196回 デジコンサロン “iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」を開催しました。講師は、著名なApple&ITジャーナリストであるとともに、最近は「ステキな未来」をキーワードに、とりわけファッション、教育、ヘルスケアの3領域での活動が増えているという林信行さん。

 講演は、ミラノ、トリエンナーレ美術館で開催された、石器時代から人工知能の時代へと変遷していく人々の活動と欲望の歴史を100の道具と動詞の組み合わせで表現した展覧会「NEO PREISTORIA 100 Verbi:新・先史時代 100の動詞」から説き起こし、人類が辿ってきたのは、「まずは我々が道具を作り、やがて道具が我々を作りはじめる」(マクルーハン)歴史であったこと。「コンピュータは、我々人類の頭脳に、動物界で最も移動エネルギー効率の高いコンドルよりもはるかに優れたパフォーマンスをもたらす“知的自転車”である」と考えていたジョブズが、2007年1月にiPhoneを発表し、その際に「時折、革命的な製品が出てきてすべてを変えてしまう」と表現したとおり、iPhoneiPadといったスマートデバイスが、この10年間に農業や漁業を含めあらゆる業界に非常に大きな変革をもたらしてきたこと。そして、2016年は、自身が「21世紀の3大元素」と呼ぶ「スマートテクノロジー」「ソーシャルテクノロジー」「3Dテクノロジー」が本格的に出揃った面白い年であったこと。人工知能は、すぐになんでも習得してしまい、休みなく学習し続けるので、いつか人間の能力を抜き去ってしまう、いわゆる「2045年シンギュラリティ問題」は避けられないが、人と人との関わり合いでは、効率性だけがすべてではない。その行為にまつわるストーリー性とか、存在感、文化など非効率なところが重要で、そこは人工知能が関わりえない部分であるということ。

 そして、最後に、本来の豊かさを忘れてデジタル化・効率化を進めると、文化の後退を招くだけである。20世紀の「不器用なテクノロジー」が、「大量生産大量消費(大量廃棄)」型で、「経済合理性」を追求するあまり、「画一的」で「非人間的」な社会を形作ったのに対して、21世紀のテクノロジーに期待されるのは、「適量生産」「人間性の尊重」「多様性の尊重」であり、「いずれどんな夢も現実になる以上、誰かがいい夢を見ていかなければならない」と結びました。

 二次会は、いつもの「きやり」。楽しい会話に花を咲かせた後、みなさんで一緒に「集合写真」を撮りました。

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12/15(木)「“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」(林信行)講演開催

2016/12/15(木)19:00から御茶ノ水デジタルハリウッド大学大学院で開催するデジコンサロンで、アップル&ITトレンド分析で定評のあるジャーナリストの林信行さんに「“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」というテーマでお話しいただきます。林さんとは、その昔、米国のMacExpoなどではよくお会いしたのですが、これまでなかなかじっくり話す機会がありませんでした。私自身、林さんならではのジョブズ&アップル&IT未来論を聞けるのを楽しみにしています。お時間あれば、ぜひご参加ください(元『MACLIFE』編集長 高木利弘)。
 
■第196回デジコンサロン “iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来
https://www.facebook.com/events/1270184723038116/

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