「アップルの”hello again” 2016-2017」をiTunes Storeで公開
高木利弘・大谷和利スペシャルトーク「アップルの”hello again” 2016-2017」をiTunes Storeで公開しました。
ティム・クックが2016年秋の新製品発表会の招待状に使った”hello again”というメッセージが意味するものは何か? 2017年以降、Appleはどういう展開をしていくと考えられるのか、といったことについて意見を交わしたものです。ご関心のある方は、ぜひお聴きになってみてください。
1.タッチバーを搭載した新型MacBook Pro
2.新しい統合的なTVアプリケーションの発表
3.Apple Pay日本対応に始まる世界戦略
4.耐水となりカメラ機能を充実させたiPhone 7、iPhone 7 Plus
5.Apple Payが使え50m耐水となったApple Watch Series 2
6.Appleのこれから
■高木利弘・大谷和利スペシャルトーク「アップルの”hello again” 2016-2017」
https://itunes.apple.com/jp/album/appuruno-hello-again-2016/id1187265022
林信行氏講演「第196回 デジコンサロン “iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」開催
2016年12月15日(木)19:00より、御茶ノ水デジタルハリウッド大学院で、「第196回 デジコンサロン “iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」を開催しました。講師は、著名なApple&ITジャーナリストであるとともに、最近は「ステキな未来」をキーワードに、とりわけファッション、教育、ヘルスケアの3領域での活動が増えているという林信行さん。
講演は、ミラノ、トリエンナーレ美術館で開催された、石器時代から人工知能の時代へと変遷していく人々の活動と欲望の歴史を100の道具と動詞の組み合わせで表現した展覧会「NEO PREISTORIA 100 Verbi:新・先史時代 100の動詞」から説き起こし、人類が辿ってきたのは、「まずは我々が道具を作り、やがて道具が我々を作りはじめる」(マクルーハン)歴史であったこと。「コンピュータは、我々人類の頭脳に、動物界で最も移動エネルギー効率の高いコンドルよりもはるかに優れたパフォーマンスをもたらす“知的自転車”である」と考えていたジョブズが、2007年1月にiPhoneを発表し、その際に「時折、革命的な製品が出てきてすべてを変えてしまう」と表現したとおり、iPhone/iPadといったスマートデバイスが、この10年間に農業や漁業を含めあらゆる業界に非常に大きな変革をもたらしてきたこと。そして、2016年は、自身が「21世紀の3大元素」と呼ぶ「スマートテクノロジー」「ソーシャルテクノロジー」「3Dテクノロジー」が本格的に出揃った面白い年であったこと。人工知能は、すぐになんでも習得してしまい、休みなく学習し続けるので、いつか人間の能力を抜き去ってしまう、いわゆる「2045年シンギュラリティ問題」は避けられないが、人と人との関わり合いでは、効率性だけがすべてではない。その行為にまつわるストーリー性とか、存在感、文化など非効率なところが重要で、そこは人工知能が関わりえない部分であるということ。
そして、最後に、本来の豊かさを忘れてデジタル化・効率化を進めると、文化の後退を招くだけである。20世紀の「不器用なテクノロジー」が、「大量生産大量消費(大量廃棄)」型で、「経済合理性」を追求するあまり、「画一的」で「非人間的」な社会を形作ったのに対して、21世紀のテクノロジーに期待されるのは、「適量生産」「人間性の尊重」「多様性の尊重」であり、「いずれどんな夢も現実になる以上、誰かがいい夢を見ていかなければならない」と結びました。
二次会は、いつもの「きやり」。楽しい会話に花を咲かせた後、みなさんで一緒に「集合写真」を撮りました。
12/15(木)「“iPhone 10年目”の先に待ち受ける未来」(林信行)講演開催
2016/11/17(木)「グーテンベルク、ジョブズ、次の波を読む」講演します
11/28(月)「<インターネット>の次に来るもの~これから30年先のネット社会がどうなるのか?~」講演会
2016年11月28日(月)15時から新橋にある新社会システム総合研究所SSKセミナールームで講演会「<インターネット>の次に来るもの~これから30年先のネット社会がどうなるのか?~」が開催されます。講師は、翻訳者の服部桂さんで、これから30年先のネット社会がどうなるのか? ケリー氏が考えるデジタル化の12の力を元に解説していきます。 ご関心のある方は、下記より参加申込みください。
1. 過去30年間にデジタル化はどのように進展したか。
2. 初期のインターネットはいかに誤解されたか。
3. デジタル化の方向性を決定する12の力とその働き。
4. 人工知能はビジネスをどのように変えるのか。
5. 仮想現実が実現する新しい体験の世界。
6. コンピューターが人間を超えるシンギュラリティーとは。
7. 未来に向けていかに発想を変えるべきか。
8 . 果たして<インターネット>の次に来るものは何なのか?
9 . 質疑応答/名刺交換
■<インターネット>の次に来るもの
~これから30年先のネット社会がどうなるのか?~
『<インターネット>の次に来るもの』を翻訳した服部桂さんの「生前葬」講演
2016年9月20日(月)19:00より、御茶ノ水デジタルハリウッド大学院で、「第193回 御茶ノ水デジコンサロン<インターネット>の次に来るもの」を開催しました。講師は、ケヴィン・ケリーの最新話題作『<インターネット>の次に来るもの』 を翻訳した服部桂さん。
服部さんは、1978年に朝日新聞に入社し、87年から2年間、米MITメディアラボの客員研究員を経て、「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長を歴任。
講演は、戦後の情報化の歴史を自身の歴史とケビンの歴史を重ねて振り返る形で進んでいきました。
1957年にソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功したいわゆるスプートニク・ショックが米国に大きな衝撃を与え、ARPA、NASAが発足した。 1969年、アポロ11号が月着陸した年にインターネットのルーツ、ARPAネットがスタートした。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」 は、1960年代が夢見た21世紀だった。1968年、『ホールアースカタログ』創刊号の表紙を飾った宇宙に浮かぶ地球の写真には、冷戦で東西が激しく対立する中、宇宙から国境を否定するメッセージが込められていた。反戦・公民権運動、ヒッピー、サイケデリックのムーブメントの流れの中でパーソナルコンピュータが誕生した。
そうした形で情報化が進む中、服部さんはVR、インターネット、ウェアラブルなど、新しいトレンドをいち早く紹介。ヒッピー上がりのケヴィンも同時期、 『WIRED』創刊編集長をはじめ、情報化の歴史の中で本家、米国を代表するオピニオン・リーダーとして大活躍。服部さんと交流を深めていきました。
『<インターネット>の次に来るもの』は、デジタル社会がどういう力学で展開しているのかを、12の動詞(1.BECOMING、 2.COGNIFYING、3.FLOWING、4.SCREENING、5.ACCESSING、6.SHARING、7.FILTERING、 8.REMIXING、9.INTERACTING、10.TRACKING、11.QUESTIONING、12.BEGINING)で解説。
<インターネット>の歴史を振り返れば、「まだ遅くない」「いまここですぐに始めるのがベストだ」ということが分かる。
服部さんは最後に、<インターネット>の未来は、「逆コペルニクス的転回」「私の回りをあらゆるサービスが回っているように見えるようにしてくれるも の」「近代から中世へ戻ること」と考えるとわかりやすいのではないか、ジョブズが「Stay hungry, stay foolish」で言ったように「自分の“本能”と“直感”を頼りに進め」ということではないか、と結びました。
自ら「生前葬」というくらい、気迫の籠った、自らの生涯を振り返る講演となりました。
二次会は、新御茶ノ水ビルの「山葵(わさび)」。心配された台風の直撃もなく、楽しい会話に花を咲かせることができました。
「ジョブズとマインドフル〜アップル大躍進の原動力を探る」講演
2015年5月10日(日)、新宿「So Shinjukuセミナー・ルーム」で、「自分磨きのヒントを得るセミナー: Sジョブズとマインドフル〜アップル大躍進の原動力を探る」(主催:STUDiOマインドフル)と題して講演しました。講演では、ジョブズに多大な影響を 与えた日本の禅僧、知野弘文の教えと、互いに正義を譲らず、紛争がエスカレートする一方の今日の状況に対して、「Embracing the flame of anger(怒りの炎を抱きしめる)」と静かに訴えるベトナムの禅僧、Thich Nhat Hanh(ティク・ナット・ハン)の「Mindfulness(マインドフルネス)」の教えを対比しながら、ジョブズが「自分(私)とは何か?」を根本的 に問い続け、「一切の前提を排して自分と向き合う」禅と出会い、世界をどのように変革し、どうやって時価総額世界一企業を築き上げていったのかというこ と、コンピュータを「 Weels for the mind(知的自転車)」と形容したジョブズがいかに優れた「妄想力の達人」であったかということ、そして、禅の有名な公案「父母未生以前の自己如何」の 今日的意味は、進化の系統樹の一枝葉としての「自分(私)」認知であるということ、などについて話しました。最後に、ティク・ナット・ハンが簡潔にマイン ドフルネスの真髄を表現した「Smile, breathe & go slowly…」を参加者の皆さんと実践。自分磨きのヒントを体得してもらうことができたのではないかと思います。